満月の法則1

心のしくみ

満月の法則

ソクラテスは「汝自身を知れ」という言葉を残しました。

 

孔子は「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」と言っています。いずれも、自分は何者で、なんのために生きているのかを問うています。

 

「本当の自分」を知るというのは、人間にとって永遠のテーマなのかもしれません。その問題が瞬時に解決すると言ったら、どうでしょう。

 

「本当の自分」を知ることができれば、生きていることのありがたさ、素晴らしさといったものが体感できるようになります。

 

どんな苦しみや迷い、悩みであっても一瞬のうちに消え失せます。それだけではありません。

 

読めば読むほど心が浄化され、運命が好転します。過去も他人も未来も、自由に変えられます。にわかには信じられないかもしれませんね。

 

人生には煩悩がつきもので、多くの人はそれを十字架のように背負いながら生きています。

 

それに抵抗し、悟りを開こうと、山にこもったり、断食をしたり、滝に打たれるなどの難行苦行をする人もいます。

 

そんなことなどしなくとも、軽やかに本当の自分を知りながら、すべての苦しみ、迷い、悩みを一瞬にして消滅させることが本当にできるとしたら、どうでしょう。

 

あなたの身に起きるすべてのことを「吉報」にすることができるのです。

 

いわば、「鏡の法則」や「原因と結果の法則」を超える、人類最強の法則です。原因と結果を同時に変えて、鏡に映る姿を変えることができるのです。

 

哲学のような難しい話をする気など毛頭ありません。単純明快でシンプルな、宇宙に存在するたった一つの法則に気づけばいいからです。それを、「満月の法則」と呼んでいます。

 

三日月という月は、実際には存在しません。三日月という月が宙に浮かんでいるわけではありません。月が勝手に形を変えるわけではなく、実際の形は、いついかなるときも球体まんまるです。

 

それが三日月に見えるのは、太陽の光の反射具合によるもの。たまたま太陽の光が当たった部分だけを見て、三日月、半月、満月だとか言っているわけですね。

 

言い換えると、私たち人間の目からそう見えているだけの「認識の世界」なのです。

 

私たちの目がどう認識しようとも、実際の月はいつもまんまる。これと同じことが人間に対しても言えます。

 

「仕事も人間関係もうまくいかない」

 

「こんなに頑張っているのに報われない」

 

「生きていてもつらいことばかり……」

 

こうしたことで嘆き悲しんでいるあなた。

 

それは三日月を見て、何かが欠けている(足りない)という幻を見ているだけではないでしょうか。

 

そもそもあなたは、三日月ではありません。本当のあなたは月同様、もともとまんまるなのです。完璧な存在として、この世に生まれてきました。

 

あなたは、犬や猫などの動物ではなく、人間ですよね。別に私はそれを目で確認したわけではないですが、たぶんそうでしょう(笑) 

 

なぜならそれが「前提」だからです。あなたが男性なら、別に裸にならなくても、男性ですね。

 

いちいち確認しなくてももともと男性、つまり「満月」なわけです。そこに気づけば、見える世界が一変します。