心の３層構造３
「真我」（本当の自分）の世界
─あなたの心の最奥（第三層）に在る心─
実は、私たちの心のさらに奥深く、心の第二層のさらに奥に三層目の心の層があります。
心の最も奥にあるその心のことを「本当の自分」という「真」の「我」ということで「真我」と私は呼んでいます。
その「真我」に目覚めれば、その上の第二層、さらには心全体、あなたという人間すべてを素晴らしく変化させることができるのです。
「真我」は、過去の偉人・聖人と呼ばれる人たちが、長い年月をかけて求め続けた境地ともいえます。
真我は「内なる神」とも言えますし「実相の心」とも言えます。
「愛そのもの」「喜びそのもの」「感謝そのもの」、また「宇宙意識」と言ってもよいものです。
ひと言で説明すると「完璧で完全なる素晴らしい心」です。
「誰の心にも確実に存在している、もっとも尊い心」です。
その心が、どんな人の心でも奥にもともと存在しているのです。「人間は記憶でできている」とも述べましたが、真我は大宇宙の記憶ともいえます。
この心の第三層の「真我」に目覚めることが、悩みや苦しみ、人のいろいろな問題の根本解決につながるのです。
実際、真我は、古くから多くの言葉で表現されています。
「仏性」「内なる神」「実相」「光そのもの」など……。
このテーマでは、「神」や「宇宙の法則」という言葉で表現したりもします。それがまさに真我だからです。
「神」では何か特定の存在や宗教団体がたたえている対象物と思ってしまうかもしれませんが、それではなく、あなたの心の中にもともと存在している真我のことを指します。
真我はあなたの中に存在し、これからも存在し続けます。
もちろん、今この瞬間も確実に存在しています。
完全で完璧で、何一つ迷っていない「神の心」＝「神の世界」です。
そして、その内なる神の心をあなたは体感することができるのです。
真我については、そういうものが自分の中にあると説明されても、今の段階では実感もなく、理解できないかもしれません。
ただ、あなたの中に真我がすでにあるということ、そして真我に覚醒するとあなたはもちろん、あなたの周囲も素晴らしくなるということです。
真我を開くことの重要さ、そして本当の自分で生きる素晴らしさをぜひ、読みながらあなた自身が感じてくだされば幸いです。